土日だからって今さら祭りに帰って来ないで
2025年04月12日
ようおいでんさった。 今週も生きとってくれてありがといな。 今日もあんたさんとしゃべれてうれしいぜな。
さぁ春祭りシーズン到来やぜな!
KWM神社の神事でもある古川祭りは、今年は土日やもんで、観光客の増加見込みはもちろんやけど、「心苦しい思いして年休とらんでもいいで、今年ゃ祭りの人足も間に合うんでねぇけ
」ていう声も聞こえるさ。
もっとも、「やで面倒くせーんやにけ(仕事を理由に抜けれんでな)」ていう嘆き(?)の声もあるみてぇやけどな
歯ぎしりする思いで祭りの日程表を眺めるAさん。
いや、「出役しとうねぇうぇ」ていうんじゃねぇんやさ。
ただ、兄者がなぁ・・・
この兄者、子どもん時から、祭りにはさほどの情熱はねぇぼうずやったさ
むしろ、連日の練習に、当日の「縛り(囃子をせならんでな)」が不満やったうぇな。
そんで、高校を卒業し、飛騨を離れてかれこれ四十年、ただの一日も、いや数時間さえ祭りのために帰って来たことがねぇヤローなんやさ
もちろん、準備や片付けにもな。
大学は関東やったし、今は岐阜の方(飛騨も岐阜県やけど)で所帯持っとってな、まぁ、4月は新年度が始まったばっかでなにかと忙しい日々やけど、そんなん、みんなそうやにけな。
現飛騨市長さんですら(なんか表現がオカシイか)、他所においでた時でも毎年帰省してみえとったと思うんやけど
「祭りを理由に年休なんかとれすけ
」っちゃぁそうやけどさ、Aさんの地区でも、「やで半日だけ
」 「顔見せる程度しかおれんけど
」て、遠方からでもなんとか帰省して、出役して、とんぼ返りする〝努力〟をしらはる人もおいでるわけよ。
Aさんちでもな、兄者にそんないなことを言ったこともあったんやけど、「ムリ。 忙しいんやもん。 祭に出たってさぁ、金になるわけじゃなし、年休がもったいねぇもん。 やれ〝地区の絆〟だの〝地元の誇り〟だの、そんなんねぇし
」て。
「そしゃ、ヨメさや子どもたちを」て誘っても、「あいつらも、別に祭にも飛騨にもなんにも思い入れなんかねぇし、そっちのご近所づきあいになんか、参加せんでもいいもん
」て。
そんな兄者に代わって親父殿が長ぇこと出役しとったんやけど、足腰が弱ぅなって「もう役には立てんうぇ
」てなったら、今度はAさんが「恥ずかしいし、周りにこわいけど(Aさんは女性なんやさ。昔は女性は祭りに参加できんもんやったでな)」て思いながら、祭りに出とったんやさな。
でな、この親父さんが去年の暮れに亡くなっていな。
「今年は祭り、できんな(死はご不浄やで)」思っとったしこやけど、区の人から「人手が足らんで協力してくりょ、ぜひ参加してくりょ」て言われたし、 KWM神社の宮司さんも「四十九日が明けとるんやで、参加しても大丈夫やぜ
」てことやったもんで、「そしゃ、お手伝いさせてもらおう
」て考えとったんやと。
ところが、な。
先日、兄者と電話でしゃべっとったら、「今年は土日やし、オレ、行ってやってもいいぜ。 起こし太鼓はぜってぇ参加なんかしとうねぇけどさ、屋台曳きなんてラクやろ。 フラッと行って、法被着てテキトーに綱引っ張っとりゃいいんやろ。 なんなら〇〇(息子)にやらせてもいいし
」て、シレッと、カルーくぬかしやがった(Aさん表現)やといな。
Aさんにすりゃ、「はぁ?! なにを今さら? 〝行ってやってもいい〟? 〝屋台曳きなんて〟? ふざけんな! 今までうちらがどんな思いで祭りしとったと思うんよ?! それに、祭りにゃ〝暗黙のルール〟っちゅうもんだってあるんやっての!
」なんやさな。
今まで、周りから「兄に、帰って来いってなんで言わんのよ?
」 「みんな休みは取りにくいけど、なんとか休みとって参加しとるんやぞ
」 「わりゃの親達ゃ〝ムスコン〟(息子コンプレックス)やもんで、仕事休んで祭りに帰って来いなんて、かわゆうてよう言わんのやろ
」(母親がそうなんで、否定はしません:A)とかチクチク言われ(てか、Aさん自身そう思っとるしな)、「その代わりに、私が準備も片付けも、もちろん祭りの二日間も参加させてもらいますで、かにしてくれんさい
(どこの奉公人の話よ?)」て、区の一員としてやってきて、ようやく「あそこんちは、区のコトには娘(Aさん)が出る」て認識されるようになってきたやつに・・・。
「ふざけんな!!」
我らの愛する飛騨人よ
Aさん、「兄の話はスルーした。 もし本当に来るって言ったら、当日だけ来たって、何も分からしと迷惑やで来るな!て言うつもり
」なんやといな。
あれあれ、こうえぇこっちゃな
Aさんの氣持ちも、我ら、分からでもねぇんやさ。
彼女は兄と違って、子どもん時から祭りに誇りと愛着を感じとったし、これまでのことをチャラにしてまうような兄者の言葉が軽々しく思えたんやろな。
そやけどなぁ、実際のところ、「祭の存続と人手不足」は喫緊の課題なのよなぁ
「古川祭りに参加しとうねぇで、KWM神社氏子の地区外に引っ越します
」ていう人もおいでる中、「参加してもいい」ていう兄者のコトバはありがてぇんかもしれんのよな。
「他所の人も参加OK(観光客の飛び入り参加含む)」にする地区もあるしこやもん。
Aさん曰く、「兄が跡継ぎヅラして参加するより、古川祭りを愛してくれる知らん人が参加した方が、よほどウエルカムでおれる!
」しこやけど。
・・・どうやらAさんの場合、兄者に対して祭り以外のいろんな怨念があるようで・・・
アメツチノウタ聴け共に唄え!
祭は祀り。 御神事なんやでさ、みんな心穏やかに参加してくりょよな。
来週も幸せでおってくりょよな!
そしゃまたな。
さぁ春祭りシーズン到来やぜな!

KWM神社の神事でもある古川祭りは、今年は土日やもんで、観光客の増加見込みはもちろんやけど、「心苦しい思いして年休とらんでもいいで、今年ゃ祭りの人足も間に合うんでねぇけ

もっとも、「やで面倒くせーんやにけ(仕事を理由に抜けれんでな)」ていう嘆き(?)の声もあるみてぇやけどな

歯ぎしりする思いで祭りの日程表を眺めるAさん。
いや、「出役しとうねぇうぇ」ていうんじゃねぇんやさ。
ただ、兄者がなぁ・・・

この兄者、子どもん時から、祭りにはさほどの情熱はねぇぼうずやったさ

むしろ、連日の練習に、当日の「縛り(囃子をせならんでな)」が不満やったうぇな。
そんで、高校を卒業し、飛騨を離れてかれこれ四十年、ただの一日も、いや数時間さえ祭りのために帰って来たことがねぇヤローなんやさ

もちろん、準備や片付けにもな。
大学は関東やったし、今は岐阜の方(飛騨も岐阜県やけど)で所帯持っとってな、まぁ、4月は新年度が始まったばっかでなにかと忙しい日々やけど、そんなん、みんなそうやにけな。

現飛騨市長さんですら(なんか表現がオカシイか)、他所においでた時でも毎年帰省してみえとったと思うんやけど

「祭りを理由に年休なんかとれすけ



Aさんちでもな、兄者にそんないなことを言ったこともあったんやけど、「ムリ。 忙しいんやもん。 祭に出たってさぁ、金になるわけじゃなし、年休がもったいねぇもん。 やれ〝地区の絆〟だの〝地元の誇り〟だの、そんなんねぇし

「そしゃ、ヨメさや子どもたちを」て誘っても、「あいつらも、別に祭にも飛騨にもなんにも思い入れなんかねぇし、そっちのご近所づきあいになんか、参加せんでもいいもん

そんな兄者に代わって親父殿が長ぇこと出役しとったんやけど、足腰が弱ぅなって「もう役には立てんうぇ

でな、この親父さんが去年の暮れに亡くなっていな。
「今年は祭り、できんな(死はご不浄やで)」思っとったしこやけど、区の人から「人手が足らんで協力してくりょ、ぜひ参加してくりょ」て言われたし、 KWM神社の宮司さんも「四十九日が明けとるんやで、参加しても大丈夫やぜ


ところが、な。
先日、兄者と電話でしゃべっとったら、「今年は土日やし、オレ、行ってやってもいいぜ。 起こし太鼓はぜってぇ参加なんかしとうねぇけどさ、屋台曳きなんてラクやろ。 フラッと行って、法被着てテキトーに綱引っ張っとりゃいいんやろ。 なんなら〇〇(息子)にやらせてもいいし

Aさんにすりゃ、「はぁ?! なにを今さら? 〝行ってやってもいい〟? 〝屋台曳きなんて〟? ふざけんな! 今までうちらがどんな思いで祭りしとったと思うんよ?! それに、祭りにゃ〝暗黙のルール〟っちゅうもんだってあるんやっての!

今まで、周りから「兄に、帰って来いってなんで言わんのよ?




「ふざけんな!!」
我らの愛する飛騨人よ
Aさん、「兄の話はスルーした。 もし本当に来るって言ったら、当日だけ来たって、何も分からしと迷惑やで来るな!て言うつもり

あれあれ、こうえぇこっちゃな

Aさんの氣持ちも、我ら、分からでもねぇんやさ。
彼女は兄と違って、子どもん時から祭りに誇りと愛着を感じとったし、これまでのことをチャラにしてまうような兄者の言葉が軽々しく思えたんやろな。
そやけどなぁ、実際のところ、「祭の存続と人手不足」は喫緊の課題なのよなぁ

「古川祭りに参加しとうねぇで、KWM神社氏子の地区外に引っ越します

「他所の人も参加OK(観光客の飛び入り参加含む)」にする地区もあるしこやもん。
Aさん曰く、「兄が跡継ぎヅラして参加するより、古川祭りを愛してくれる知らん人が参加した方が、よほどウエルカムでおれる!

・・・どうやらAさんの場合、兄者に対して祭り以外のいろんな怨念があるようで・・・
アメツチノウタ聴け共に唄え!
祭は祀り。 御神事なんやでさ、みんな心穏やかに参加してくりょよな。
来週も幸せでおってくりょよな!
そしゃまたな。
Posted by アメツチノウタ
at 15:04
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